千石100年の庭と家

文京区は千石で、昔ながらの家と庭の残る暮らしを小さく続けるための試みです。

小さな敗北宣言

ご無沙汰してました。というのが、枕詞みたいになりましたね。

この間、書いては消し、書いては消し、そうして、、ブログのテーマである千石のお家から、お引越しすることに決めました。「敗北宣言」とはおおげさですが、自分なりの理想に生きたかった自分を「青いなあ」と思い出しておきたくて。

 

ずっと住み続けたい、そのつもりで書いていました。今でも「あれっ」と思います。好きだな、という気持ちは変わらない。この場所を通じてたくさんの友達ができ、愛している場所はいっぱいある。お家にいると、木造家屋だから感じる外の空気の息遣いが心地よい。

 

でも一方で。自分自身の性質や、今の家族に必要なことと、ここでの暮らしがずれ始めてしまいました。学校や保育園との往復だけでへとへとになってしまったり、建具を壊さないかヒヤヒヤしたり。特に夏は、娘をちゃんと叱ることもできないほど、体調を長く崩していました。暮らしをつくるのは、まめな手入れと目。何より、体力がないこと(!)を、甘く見ていたと思います。幸運なことに、勤務先や学校や、いろいろな行き先との折り合いがつく場所があったので、しばらくそこで、家族と協力しながら、ゆっくり子どもも家族も育てられたらと思います。

 

書くことが好きな私にとって、言葉にならない、というのは、変化のサインです。書くことは、定義すること、今のわたしという現在地と、対象になるものを結ぶ想像上の線を地上に引くこと。地点があやふやでは、コンパスはおろしようがありません。

 

暮らしと仕事、暮らしと思いをつなげたい、という理想もあって、ここに住むことを楽しんでいたと思います。でも、今の私はまだまだ、未熟なようです。もう少し子育てにも暮らしにも熟練してから、またいつか、そんな暮らしや、地域のことに携われたらいいなと思います。

 

ブログ自体は、1年ぐらい残しておこうと思います。お世話になったご近所さんや、大家さんたちもお元気です。ノスタルジーではなく、今の時代にも、暮らしの中の温かさや、人の営みが生きている場所として。千石いいとこ、一度はおいで。