千石100年の庭と家

文京区は千石で、昔ながらの家と庭の残る暮らしを小さく続けるための試みです。

土地の記憶と「千」と「石」

近くの仲間と、彼女に紹介してもらった素敵なお姉さんのおうちにお邪魔して、「ダンボーコンポスト」という小さな手づくりの肥料づくりを見てきました。

 

「どうぞ」と迎えてくれたそのおうちは、千石の少し古びたマンションの一角で、入るとすっと澄んだ空気と、積み重なった暮らしの匂い、窓からは抜けた青空と、これでもかと育つ植物たち。

聞けば、彼女もまたご友人から、その、手作りの堆肥づくりを教わって、毎日、野菜くずや残りご飯をコンポストに「食べさせる」のを本当に楽しみにしてらっしゃるご様子。木の芽どきといいますが、あまり眠れない娘をかかえて正直元気一杯とはいいがたかった私に、庭育ちのブロッコリーの美味しかったこと! 「これはもう小さな森だよね」と、仲間も大興奮で、わたしたちも共同で肥料づくりをはじめました。「うーんちょっと切れっぱしが大きいかも」なんてパトロール&ご指導いただきながら、炭とココナッツでできた材料から、すこーしずつあたたかい酵素の匂いがすることを感じています。

 

そういえば千石は、土にゆかりのある土地のような気がします。前にも触れましたが、お隣巣鴨はお江戸有数の庭師さんの町。わたしの住む長屋の大家さんも、もとの家業は庭師さんで、白山のお屋敷街のお庭の手入れに精を出されてたそう。今も町を歩けば、素敵な盆栽をたくさん飾られているお家、花たちが立派に育つお家、サボテン育てに熱中するお店、少しだけ残る農地など、土まわりの風物をよく見ます。あちこちに散らばった鉢植えを「千」の庭とするならば、同じく、街角に大きな「石」が埋まっているのも不思議なところ。これはきっと、いつかまちあるきでお世話になる方に、いわれを聞こうと思っています。

 

もともと全くまめでなく、鉢は植えたら植えただけ枯らすわたしでも、なんとなくこの頃は、土と近しくなりました。土地の記憶ってあるのかな、とも。

 

そんなわけで、まずはみかん箱大のダンボール一つ分から、土作り、「小さな森」を育てるワークショップを4月、開催することになりそうです。場所は有志運営のちいさな子育てスペース、千石たまご荘。4/22(日)15時からと、フォローアップの会を6/3に。また詳しいこと、チラシなど決まり次第、こちらでもご紹介しますね。